最強台風対策!強固な太陽光発電所の作り方と被害にあった時の対処法

史上最強台風で発電所が完全崩壊?ローンの支払いも残っているのにいきなり壊れちゃうの?

 折角苦労して手に入れた太陽光発電所。

 しかし天災などのトラブルで全損してしまうという事例は実際に存在します。

考えたことがありますか?2000万円もしたあなたの発電所が天災で全損することを。

 

自分の発電所は無事だから大丈夫。
ここは台風はそんなにこないから。。。

 

そう思いたいですよね?
しかし「想定外」や「史上最強」の気象現象が頻発するのが今の日本です。

 対処法があるなら対処すべきですし、実際にそうなったらどうすればいいかを知っておく必要は当然ありますよね。

 この記事は台風を中心に太陽光発電のトラブルを引き起こす天災とその対処方法をまとめたものです。

 知らないで被災するのと、知っていて被災するのでは次の対処も心の持ちようも違いますよね。
この記事を読んでおけば、あなたの発電所が被災した時に最速で復旧させることができますよ。

1 史上最強の台風が引き起こした台風の被害

2018年は「史上最強の台風」が連続して飛んできた年でした。
関西空港などのインフラ設備も被災し、街路樹が倒れ、看板が空を飛びました。

当然ながら太陽光発電所も被災しています。

2018年は台風の当たり年で日本各地で甚大な被害が出ています。
しかし、気象現象が激化している昨今、このクラスの台風が毎年来ることを前提に考えていくべきでしょう。

2018年は特別な年ではないのです。
それでは具体的にどんな被害があったのか見ていきましょう。

1-1 比較的軽微で済んだ被害の例

これらは実際にあった発電所被害の例です。

1-1-1 パネルが4枚飛散 パワコンが1台故障(hydroさん)

2018年7月末に日本を直撃した台風20号。

日本列島を東から西に横断した珍しい台風でしたが、この台風で実際に被害にあったのが「野立て太陽光発電はじめます」のhydroさん。

4枚のパネルが飛びました。

架台の一部が風圧に耐えきれずに変形したことが原因のようです。

分譲物件では北側の区画は要注意ですね。

幸いパネルは敷地から飛び出ることなく、周辺に被害を出したと言うわけではなかったようです。

パネル4枚とパワコン1基が故障しましたが、加入していた保険で無事に修理が完了しています。

1-1-2 飛来物でパネルが割れてしまった

こちらは私が勤めている株式会社a&veinが米子で保有している発電設備です。
こちらはパネルが飛んだのではなく、風で飛んできた飛来物によるパネルの割れです。

パネルの表面はガラスですからカラスが石を落としただけで割れてしまいます。

いきなり割れて飛び散るわけではないので発電は継続できますが、防水性能がなくなってしまうので近い将来火災を引き起こすことがありえます。

この件も結局は保険対応で修復が可能でした。

1-2 重度の被害が出た例

これまでの事例は実際に私が面識のある発電所オーナーの被害です。
しかしニュースやネット情報を探っているともっと重大な被害を受けている発電所もあるようです。

1-2-1 安易な置き基礎パネルが暴風を受けて浮き上がってしまった例

こちらは簡易的な置き基礎の発電所で起こった事例です。
Facebookグループの太陽光発電ムラの中で「ご近所がこんな状態」と報告されている事例です。
標識も掲出されていないのでオーナーにも連絡がつきません

 

小さなブロックで基礎としているようですが、台風の暴風に負けてパネルが前側に点灯してしまっています。
架台は湾曲してしまっていますし、南側の島とほぼくっついてしまっていて発電にも影響が出ています。

復旧するためにはパネルを全て外して一度撤去する必要があります。

また、架台はJISの基準に適合していないレベルのものである可能性が高いので、その場合は再設計が必要になります。

発電所を安く作ろうとしたが故の悲劇ですが、きちんとした設計、きちんとした施工が重要だということがよくわかる事例です。

1.2.2 発電所が丸ごと水没 

台風20号21号では都市の排水機能が追いつかずに住宅の1階が水没してしまうような家がたくさんありました。
このような場所に発電所があった場合当然ながらその発電所は水没してしまいます。

発電所の水没はパワコンの故障はもちろん、パネルのバックシートやパネルとパネルをつなぐコネクタにも異常が出ることは十分ありえます。

パネル自体は発電しているので600V近い直流電流が漏電している可能性があります。

素人が安易に近づくと大変危険ですので専門家に連絡して復旧への作戦を練りましょう。

通常、大雨がもたらした水害は火災保険の適応範囲内であることがほとんどです。
保険に加入していれば復旧は可能です。

1.2.3 発電所が地滑りで崩壊 

山陽新幹線をストップさせてしまった太陽光発電所は有名ですが、他にも山間の発電所が地滑りの被害?にあっている様子は報告されています。

こういった場合は発電所側が被害者である場合と加害者である場合があります。

無理な伐採をしていることなどが原因で自分の土地が崩れてしまう場合は自分が加害者になってしまったパターンです。
伐採の許可や土地の改変の許可を取っていなかったりしたら当然違法行為ですし、その被害も賠償責任を追うことになります。

また土地に対しては保険は聞きませんので復旧は自分で行わなければいけません。
一方、自分の土地の上が崩れて自分が被害者になった場合は天災扱いとなれば自分が加入している保険で対応が可能です。

しかし「土地」に対する保険はありませんのであくまでも保険で支払われる費用は「発電所自体の復旧」の費用です。

土砂の処理や地盤の回復は保険費用の30%までが「特別費用」という別枠で出ることがあります。
しかしその金額以上は自分で行っていく必要があります。

2 台風、竜巻、豪雪が発電所を襲って起こるトラブルと対処

それでは台風、竜巻、豪雪、水害等が起こすトラブルとその対処方法を見ていこうと思います。

2-1 台風でパネルが全て飛ぶようなことは起こりえるか

これは十分起こりえます。
本来であれば周辺への影響を減らすためにいい架台、いい施工をして最高の発電所を作りたいわけです。
十分なお金をかければ誰でも「絶対に台風で飛ばない発電所」を作ることはできます。

しかし今の全量買い取り制度は「トップランナー制度」と言って「前年にコストダウンに成功した上位25%の施工費用」を基準に翌年の単価が決められています。

調達価格等算定委員会

それだけ工夫しないと翌年の単価での発電所は設置不可能なのです。

一方で資源エネルギー庁は架台の仕様をどんどん強固なものにしようとしています。
JIS基準の適用をルール付けましたから架台のコストは本来上がっていく一方です。

しかし、ここで25%というトップランナー制度が価格を落とし、安全性も落としているという点は一切考慮されません。

太陽光発電所のパネルが飛んでいくというのは全量固定価格買取制度が生んだ矛盾の一面でもあるように思えます。

2-2 なぜきちんと施工されている台風で発電所のパネルが飛ぶのか

さて、台風で飛ぶ可能性があるとうことはよくわかっていただけたと思います。
それではきちんと杭やコンクリート基礎で作っていった発電所は大丈夫なのでしょか?

実はきちんと作った発電所もパネルが飛ぶ可能性は十分にあります。

理由は逆風と負圧です。

台風は目の右と左で風向きが逆転するという性質があります。

一方で、太陽光発電所はパネルのガラス面を叩くような風には強いのですが、裏からの風には弱いという特徴があります。
どうしてもパネルが浮き上がる方向に力が働いてしまい、パネルが飛ぶか杭が持ち上がるかの方向に力が働いてしまうのです。

台風でとても強い風が吹いたとします。
南から台風が北上する場合、最初は西から風が吹きますが中心が通過してからは東から「返しの風」が吹いてきます。

つまり一つの台風で複数の方向から風が吹いてくるので台風は太陽光発電所の天敵と言えるのです。

次に、沖縄のある太陽光発電所のオーナーが実際にやられている台風対策をご紹介します。
これから作る発電所では参考にできる部分もあると思うので台風の対策をしたい方はよく読んでみてください。

2-2-1 台風対策を施している沖縄の発電所 パネルとパネルの間に隙間を入れる

逆風対策の一番最初にできることはパネルとパネルの間に隙間を入れることです。

通常パネルとパネルの間はなるべくピッタリくっつけることが多いのですが、ここに隙間を入れることで風を逃がすことができます。

この方法のいいところはコストアップがほとんどないところです。

普通、対策をすればするほどコストは上がっていきますが買い取り価格が決まっている以上かけられるコストも決まってしまいます。

発電所の台風被害は「パネルが飛散する」場合と「発電所自体が浮き上がる」場合がありますが、この施工は両方に有効です。

2-2-2 台風対策を施している沖縄の発電所 背面にステーを這わせ「逆風対策」

こちらも実際にある沖縄の発電所オーナーがやられている施工上の工夫です。

荷重が均等にかかるように後ろに支線を張り、逆風から発電所を守っています。
ただし、これは施工時にコストがかかりますので全員がやれる方法ではありませんのでご注意ください。

調達価格算定委員会が参考にしているトップランナー(低コスト発電所上位25%)の方はまず間違いなくやっていない施工です。

この施工は「発電所自体が飛んでしまう」ことを防止する施工です。
パネル自体が飛散することを防ぐ施工ではありません。

2-2-3 台風対策を施している沖縄の発電所 8つの金具でパネルを固定

こちらも同じ沖縄のオーナーがやられている工夫です。
普通太陽光発電所は上下に2つずつの金具で固定します。

しかしこの発電所は8つの金具で固定していることがわかると思います。

この施工はパネルが飛散することを防止する施工です。
パネルが飛びにくくなった分、発電所全体にかかる風の強さは増してしまう場合がありますのでご注意ください。

また雪が降る地域では金具の部分からパネルに雪が積もっていきますので積雪地帯ではバランスの取れた施工が必要です。

2-3 竜巻で発電所が全壊してしまった場合はどうすればいいか

竜巻が太陽光発電所を直撃してしまった場合どうなるでしょうか?

一口に台風といっても小型のものから大型のものまでありますが、ある程度の規模の竜巻が来た場合は飛来物がたくさんガラス面にあたります。

まず間違いなくパネルはぐちゃぐちゃになります。

竜巻のようなわかりやすい天災ではまず間違いなく保険の支払い対象となりますのでまずは安心してください。

業者と保険会社とよく話し合い、設備の再稼働時期を想定し資金繰りを考えましょう。
場合によっては銀行に元本支払いの猶予をもらうこともできると思います。

国内では1991年から2008年までの間に246件の竜巻が確認されています。
年間平均14.5件で沿岸部を中心に日本全国で発生しています。

少ないとは言えない数です。

ローンを抱えている方は保険に加入されることをお勧めします。

その保険本当に必要?太陽光発電の保険・保証がすべてわかる!

2-4 豪雪で発電所が潰れた場合はどうすればいいか

異常な豪雪で発電所が壊れてしまった場合も竜巻と同様保険の支払い範囲となります。

ただし、社会通念から見て「この地域はこのくらいは降るよね」という常識がありますので毎年毎年壊れるような状況は設計不良や施工不良と見られてしまいます。

豪雪で発電所が壊れた場合、まず、発電所周辺が大雪で交通網が麻痺してる可能性が高いです。
この場合、そもそも近づけないということになってしまいます。

まずは交通網が回復するまで待つしかありません。

その後は現地確認を行いながら保険屋さん、工事業者さんとお話ししていく形になります。

復旧までの道筋は竜巻等と同じですが、豪雪の場合はパネルの他に架台が曲がってしまっている可能性が高いです。
この場合は復旧までにもう少し時間がかかることが考えられます。

心配であれば売電収入保障にも加入したほうがいいかもしれません。

2-5 自宅に太陽光発電パネルが当たったらどうすればいいか

逆に自分の自宅に他人の発電所のパネルが当たって被害を被った場合はどうなるでしょうか?

この場合2つの保険会社が争う自体が想定されます。
一つ目は発電所側に施工不良などの瑕疵が見つかった場合です。この場合は発電所のオーナー側に賠償請求をすることができます。

しかしそのためには発電所のオーナーを探すことが必要です。
自宅が加入している保険会社とよく相談し、オーナーを探す手はずを整えましょう。

発電所側が特に問題なく設計・施工されていた場合はただの天災ということになり、ご自身の保険で対応せざるを得ませんが、相手の発電所に過失があった場合は発電所のオーナー側に賠償責任が発生します。

3 トラブルからの復旧に備えるために必要なものは?

ご自分の発電所にトラブルが起こった時に実際にはどうすればいいでしょうか?

どのような手順、どのような管理体制が必要なのかをまとめてみました。
案外できていないことが多いと思いますのでチェックしてみてください。

3-1 まずはトラブルを知る! 管理体制が必要(地元)

まずはここからです。
発電所に監視装置やカメラが付いていないという方は案外多いそうです。

私でしたら2000万円近くする物が屋外に置いてあるわけですから監視装置の一つでもつけないと恐ろしくてたまりませんが世の中には勇気のある方がたくさんいらっしゃいます。

この場合、トラブルがあっても気づくことができないわけですから対応できるわけがありません。

まずは監視装置の導入が必須です。

その上で、発電所の近隣の電気工事業者さんやご近所さんと連絡が取れるような体制が取れるとベストです。
監視装置やカメラでわからない不具合が案外目視で見つかることもあります。

トラブルを発見できた場合は地元の電気工事業者さんに現場に駆けつけてもらい、トラブルの原因究明や復旧のプランを作る段階に入ります。

3-2 トラブルからの復旧には資金(保険)が必要

トラブルの復旧にはお金がかかる場合とかからない場合があります。
お金がかからない復旧方法はパワコンの再起動やメーカー保証です。

案外再起動で治ってしまう場合もありますし、わかりやすいエラーがパワコンで検出された場合はメーカー側の対応で交換に応じてくれる場合もあります。

しかし原因が天災や人災だった場合はメーカーの保証範囲ではありません。
この場合はご自身の資金や加入している保険で直していく形になります。

その保険本当に必要?太陽光発電の保険・保証がすべてわかる!

3-3 トラブルからの復旧には施工が必要

資金の準備ができたところでいよいよ復旧作業には入ります。
電気工事屋さんとお話ししながらしっかりと復旧をしていきましょう。

4 まとめ

・気象が激化している現在ではこれからも超大型の台風が頻発する可能性が極めて高くなっています

・適切な対策をして、しっかり作っても想定外の暴風が吹くとパネルが飛んでしまう場合があります

・コストと相談しながらしっかりと暴風対策を行いつつ、保険には確実に加入しましょう

 

 

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