2019年以降!太陽光発電の売電価格はどうなる?2019年問題の最新情報も!

2019年以降!太陽光発電の売電価格はどうなる?2019年問題の最新情報も!

2018年度の太陽光発電の売電価格って18円/kWh、26円/kWh?えっ!どっちかわかりにくいなぁ。

家庭用(10kW未満)、投資用(10kW以上)によって異なるので、売電価格がいくらか分かりにくいですよね。

今回は、家庭用(10kW未満)、投資用(10kW以上)を定める固定価格買取制度について説明し、売電価格や買取期間も分かりやすく表にまとめました。

また、2019年には家庭用(10kW未満)で、売電期間の10年間が終了する家庭もでてきます。
買取期間が終了した後、売電が継続できるかが問題になっていました。

2018年12月現在、いくつかの電力会社が、引き続き購入するということを発表しています。

2018年度の売電価格は、固定価格買取制度が始まった当初よりも価格が下がったので利益がでるかと不安に思う方も増えてきました。しかし、しっかりと対策をすれば、利益を上げることは十分可能です。

家庭用(10kW未満)、投資用(10kW以上)の両方で、どれくらいの収入があるかシミュレーションしています。

最後には、2019年の買取価格についても、大胆に予想してみました!

ぜひこの記事を読んで、太陽光発電事業への投資を検討してみましょう!

1 固定価格買取制度

東北大震災後の2012年7月に再生可能エネルギーの推進を目的とした、固定価格買取制度が始まりました。
再生可能エネルギーはいくつかありますが、太陽光発電に絞って、どのような制度か説明していきます。

1-1 固定価格買取制度は20年間の売電価格が保証されている

固定価格買取制度は申請した年度によって、10年の買取価格、20年の買取価格が決められています。

この制度では、電気やガスなどのエネルギーの電力会社への買い取り価格を法律で定めることで、再生可能エネルギーの普及を促進する狙いがあります。

また、電力会社が買い取る費用の一部を利用者の方から割賦金という形で集め、再生可能エネルギーの導入を支えてくということになります。

資源エネルギー庁のなっとく再生可能エネルギーより
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/surcharge.html

「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」の5つのいずれかを使い、国が定める要件を満たす事業計画を策定し、その計画に基づいて新たに発電を始められる方が対象です。発電した電気は全量が買取対象になりますが、住宅の屋根に載せるような10kW未満の太陽光の場合は、自分で消費した後の余剰分が買取対象となります。

再生可能エネルギーは上記のように5つありますが、今回は一番普及が進んでいる太陽光に絞ってお話を進めていきます。

太陽光に関する固定価格買取制度は大きく分けると

●家庭用(10kW未満)の余剰売電価格(余剰買取制度)
●工場屋根(10kW以上)の余剰売電価格(余剰買取制度)
●投資用(10kW以上)の全量売電価格(全量買取制度)

の3種類に分けることができます。

上記売電3種類を表にすると以下になります。

purchase-price-in-2018

10kW未満は、余剰売電(余剰買取制度)しかできませんが、10kW以上は条件により余剰売電と全量売電(全量買取制度)を選ぶことができます。

また、2MW以上の場合は入札制度により価格が決定します。

余剰買取制度は、この他にダブル発電という項目がありますが、そちらは次の10kW未満の余剰売電(余剰買取制度)で説明します。

1-2 家庭用(10kW未満)の余剰売電価格(余剰買取制度)

10kW未満の余剰買取制度

10kW未満の場合は、住宅屋根、工場、学校、病院などが対象となります。

その場合、あまり太陽光パネルを載せることが出来ません。特に住宅屋根では、容量も10kW未満になることがほとんどです。

このような際は、余剰売電(余剰買取制度)を利用し、売電を行う事になります。

●余剰買取制度

余剰買取制度の場合、太陽光発電で作られた電気を、家庭で使い、余った電力を電力会社に売るという仕組みになります。

10kW未満の余剰売電(余剰買取制度)をさらに細かく分け表にすると

余剰買取制度

と表すことができます。

出力抑制については後程詳しく説明しますが、10kW未満の場合、ダブル発電を選ぶことができます。

●ダブル発電

ダブル発電とは、太陽光発電と燃料電池、またはガスエンジン発電を組合わせ発電を行うシステムのことです。

例えば、よく耳にするエネファーム+太陽光発電といったような組合わせで発電を行うシステムの事をいいます。

その他には、夜の安価な電力を燃料電池にため、昼はその燃料電池を使用し、太陽光パネルで発電した電力はすべて売電するという組み合わせも可能となります。

これらは、どの組み合わせがいいか難しいと思いますので、専門家にご相談し導入を進めてください。

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1-3 工場屋根(10kW以上)の余剰売電価格(余剰買取制度)

10kW以上の余剰売電(余剰買取制度)

自宅に大きな庭を持っておられる家庭、あるいは土地が余っている家庭では、

自宅の屋根 + 庭に太陽光を設置

などの組み合わせで太陽光発電システムを設置されることがあります。
この場合、全体のシステム容量を10kW以上にすることが可能なケースがあります。

そうした場合、余剰売電と全量売電の両方を選ぶことができます。

売電価格は、余剰売電と全量売電も同じですので、昼間家で生活する人数が多い場合は、余剰を選ぶ方がお得になります。

2018年に申請された場合は、1Wあたり18円の買取価格で、それが20年間続くことになります。

また、これから電気料金はさらに上がると予想されていますので、余剰で申し込まれることをお勧めいたします。

1-4 投資用(10kW以上)の全量売電価格(全量買取制度)

全量買取制度 

10kW以上の余剰売電になると、工場の屋根に設置したケースが多いです。

10kW以上の太陽光発電所の場合、全量買取制度が適用されます。

こちらは、

・10kW~50kW未満       → 低圧
・50kW~2000kW未満   → 高圧
・2,000kW以上         → 特別高圧

電気事業法では、

低圧:交流では600V以下のもの、直流では750V以下のもの
高圧:交流では600Vを超え7,000V以下のもの、直流では750Vを超え7,000V以下のもの
特別高圧:交流、直流とも7,000Vを超えるもの

https://www.jeea.or.jp/latest-info/release/pdf/080408.pdf

と定義されています。

また、買取価格を一覧にすると

太陽光買取価格一覧
太陽光買取価格一覧

※入札について詳しく知りたい方は、こちらを参照ください。
http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/pdf/024_07_00.pdf

50kW以上になると、キュービクルと呼ばれる変圧器を設置する必要があるのと、電気主任技術者に管理してもらう必要があり、その分初期導入費、ランニングコストが高くなってしまいます。

また、売電する際は、必ず電力網への連系工事が必要になります。これらの工事費用は、太陽光発電所を所有される方が支払う事になります。

高圧の場合、この工事費が高くなります。

この電力網と連携工事費に関する詳しい内容は、以下を参照してください。

「投資用太陽光発電システム用地探し」の基礎知識とトラブル事例 2 日本の太陽光発電システムの種類と設置条件を参照ください。

大きな土地があり、発電量が見込めるという場合は、高圧を検討される方もいらっしゃいますが、個人の方の場合は、初期費用、ランニングコストの部分で「10kW~50kW未満」の低圧発電所を選ばれる方がほとんどです。

大きな土地があり、迷っているという方は、専門家に相談することをお勧めいたします。

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1-5 2018年に実施された出力抑制について解説

出力抑制

先ほども出力制御のあり、なしという言葉がでてきましたが、固定価格買取制度に関する記事を読んでいると必ず、出力制御というキーワードがでてきます。

2018年10月に九州電力で出力抑制が実施され大きな話題となりました。

・九州電力のホームページ
http://www.kyuden.co.jp/power_usages/pdf/common/出力制御等の考え方及び制御回数実績について.pdf?dt=20181019000000

九州電力のホームページによると、エリアを8つに分けて実施したようです。

今まで種子島でしか、実施されていなかった出力抑制が九州でも始まり、出力抑制について関心が高まってきています。

●出力抑制とは

電気を安定的に各家庭や会社などに送るためには、電気の使用量(需要)と発電量(供給)両方のバランスを保つ必要があります。

これらのバランスが崩れてしまうと、最悪の場合大規模な停電が発生します。

バランスをとるために、発電量(供給)が多い場合、電力会社各社は、各太陽光発電所の出力を制限してしまうことが可能になっています。

●出力抑制の範囲

東京電力・中部電力・関西電力は出力制御の対象外ですが、それ以外の地域は出力抑制の対象となっています。

それらを表にまとめました。

●各電力会社における、設備容量と出力制御の種類

出力抑制一覧表

●出力抑制のルール

出力抑制には、先ほど表にしたように、各年度によって異なるルールが適用されます。

・360時間ルール

年間で360時間を上限に、制御が掛けることができるルールです。

●指定ルール

接続申込みが接続可能容量を越えた場合、超過後に申し込んできた発電所を対象に、上限時間なく出力を抑制できるルール

●旧ルール(30日ルール・過去に存在したルール)

年間で最大30日まで出力制御をかけることができるルールです。

2015年1月25日まで申し込みした、500kW以上の高圧発電所が対象です。

圧発電所は出力抑制対象外です。

詳細なルールについてはこちらを参考にして下さい。
(参考:資源エネルギー庁 固定価格買取制度の運用見直し等について)
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/016/pdf/016_015.pdf

1-6 2019年問題は、売電先が問題

2009年11月から始まった、余剰買取制度の買取期間が2019年に終了する家庭があります。
終了後に電気の買取はどうなるか?については、いろいろと注目が集まっています。

買取期間終了後の売電価格については、売電単価を決めている「調達価格等算定委員会」から2016年に資料が出されています。

2016 年 1 月に調達価格等算定委員会資料にて経産省より買取期間終了後の売電便益とし て 11 円/kWh の金額が示唆された

http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/020_haifu.html

10年間の売電が終了した後の買取価格は、2019年4月~順次、各電力会社から発表されます。電力会社のホームページなどで確認してください。

また、資源エネルギー庁より、「住宅用太陽光発電に係る2019年以降のFIT買取期間終了を契機とした 対応について」で2019年度問題について、このように発表されています。

FIT制度による買取期間が終了した電源については、法律に基づく買取義務は無くなるため
・電気自動車や蓄電池と組み合わせるなどして自家消費すること
・小売電気事業者やアグリゲーターに対し相対・自由契約で余剰電力を売電することが基本。

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/denryoku_gas/saiseikanou_jisedai/pdf/001_04_00.pdf

資源エネルギー庁の発表によると、基本的には電力会社は買取の義務がなくなるので、買取をする必要がなくなります。

その結果、自家消費、あるいは新電力との契約をするという方向になるということです。

電力会社から電気を購入する場合、契約内容、地域によっても変わりますが、1kWhあたり24、25円ほどがだいたいの購入価格になります。

たとえ、新電力に11円/kWhで電気を売ったとしても、購入価格の方が高くなってしまうので、自分で消費したほうがお得ということになります。蓄電池などと合わせて、昼間電気を貯め、夜間利用するということも考えておられる方も増えています。

また、電力会社各社も2019年の余剰買取期間の終了期限近づいてきてそれぞれの方針を発表しています。

〇新規サービスを発表している電力会社
・東北電力
http://www.tohoku-epco.co.jp/information/1197876_821.html

・東京電力
http://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2018/1477419_8663.html

東京電力では、クラウド型の蓄電システムサービスを開始する予定になっています。

東京電力では、クラウド型の蓄電システムサービスを開始

通常の蓄電池システムは自宅に設置し、太陽光パネルで昼間貯めた電気を、夜に使用するという方法になります。東京電力で開始しようとしているサービスは、自宅で昼間に発電した電気を預かり、それを夜に自宅で利用することもでき、他の人に分けるということもできるサービスです。

インターネットの世界では当たり前のようになっているクラウドの仕組みを、電力業界にも適用したサービスとなっています。

また、他の電力会社では引き続き買取を続けるということを表明している会社もあります。

〇購入の継続を発表している電力会社
・北陸電力
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/18111502.pdf
・中部電力
https://www.chuden.co.jp/resource/ryokin/sai_imp_20181113_01.pdf
・関西電力
https://www.kepco.co.jp/corporate/notice/20181126_1.html
・九州電力
http://www.kyuden.co.jp/press_h181203-1

まだ、正式に発表していない電力会社もありますが、それぞれ何らかのサービスや、買取期間・価格を再定義して購入しようと考えている会社がほとんどです。

2019年4月~6月にかけて、これらのサービス、買取期間・価格に関して正式な発表があるようなので引き続き注目していきます。

 

2 2018年度の売電価格でも利益はでる

2012年に40円/kWhで始まった固定買取制度も、2018年を迎え18円/kWhまで下がりました。

今年度(2018年)に申請を出した場合は、18円/kWhで20年間売電することが可能です。

2018年度の買取価格は、2012年と比べると、まさに半分以下の売電価格です。

これではなかなか利益を出すことはできなと考えてしまいますね。

だって、半額ですから・・・

しかし、下がってきたのは売電価格だけではありません。
メーカーの価格競争と技術力、ノウハウがたまってきたこともあり、設置費用も年々下がっています。

この章では、

●家庭用は26円の単価でもかなりお得
●18円の単価でも利益は出る
●18円の単価20年間でいったいどれだけの利益がでるか

に関してお話しいたします。

これらを読んで、太陽光発電事業への投資をご検討ください。

2-1 家庭用は26円の単価でもかなりお得

まずは、身近な家庭用(10kW未満)を設置して、本当に利益が出るかについて検証していきます。

【前提条件】
・設置場所 浜松市
・設置容量 3kW
・設置費用 98万円(税抜参考価格)
・月の電気代 12,000円
・ガス代   8,000円

という条件で、エピネタのシミュレーションを利用して、年にどれくらいの光熱費を削減できるか
試算しました。

http://sumai.panasonic.jp/alldenka/simulation/

 

 

3kWの家庭用太陽光のシミュレーション

もし、発電した電気をすべて売電したとすれば、年間発電量4,018kWhを売電することができます。2018年度の26円/kWhで計算すると、年間:112,825円(税込)の収入になります。売電期間は10年間なので、10年で試算すると、1,128,254円(税込)の収入になります。

家庭用ではあまり利回りを試算しませんが

利回り(※売電収入 ÷ 設置費用 × 100)を試算すると

112,825 ÷ 1,058,400 × 100 =10.66%

となります。

実際余剰売電の場合は、自家消費で使用する電力があるので、太陽光パネルで発電したすべての電気を売電することはできませんその際、光熱費削減金額が参考になるので、どれくらい光熱費を削減できるかを確認しましょう。

今回の場合、年間102,440円(税抜)の光熱費削減になります。10年で、1,024,400 円の削減が可能になります。

また、設置費用 98万円(税抜)で設置した場合、何年で元が取れるか試算すると、9.5年と10年以内で元が取れるという試算になります。

2019年問題で、各電力会社が買取期間の10年経過した後も、引き続き購入してくれる意思を示しているので、元が取れた後はすべて利益と考えることができます。

このように、家庭用でも利益を回収し、さらに10年が経過した後も売電を続けることができるようになってきているので、さらにお得といえるでしょう!

 

2-2 18円の売電単価でも利益は出る

まずは、実際に50kW未満の低圧発電所を設置するための費用と、設置した場合の売電収入についてお話していきます。

比較的、日射量もよく、太陽光がよく設置されている茨城県古河市を選び、各年度単価における売電収入と設置費用を一覧にしてみました。

茨城県古河市に49.5kWを設置した場合、年間発電シミュレーションは6,0100kWhとなります。

ここでの売電収入は、

6,0100kWh×その年度の単価(税抜)

で試算しています。

2015年度までは、太陽光パネルの価格も高く、50kW以上敷き詰めるという、いわゆる過積載という手法が一般的ではありませんした。そのため、実際に50kW付近の太陽光パネルを設置することが一般的でした。

2016年度からは、太陽光パネルの価格も安くなり、また過積載という100kW付近まで太陽光パネルを設置しても技術的には問題ないということも分かり、できるだけ発電量を稼ぐために、過積載という手法が一般的となってきました。

以下の表も、2016年度~2018年度までは、過積載をした場合の発電量を参考に売電収入を試算しています。
95kWほどの太陽光パネルを設置した場合を想定し、年間発電量は「108,634kWh」で試算しています。

●2018年度は2014年度よりも売電収入はいい

2018年度は2014年度よりも売電収入はいい

※設置費用は、経済産業省の調達価格算定委員会が作成した資料を、元に作成しています。
※平成2015年度6月以前は29円、平成2015年度7月以降は27円

上記の表をさらにグラフ化しました。

●2018年度でも、設置費用を抑えることができれば利益は出やすい

2018年度でも、設置費用を抑えることができれば利益は出やすい

上記のグラフを見ると、設置費用が下がった現在の方が利益を圧倒的に出せるという結果になりました。

さらに上記グラフを、不動産投資などで、投資効率をはかる表面利回りで試算してみました。

●設置費用を抑えれば2018年度でも利回りは14%

設置費用を抑えれば2018年度でも利回りは14%

※売電収入 ÷ 設置費用 × 100で試算しています。
※その土地の日照条件によって、利回りも変わります。

上記の表は土地を持っていることが条件ですが、実際は土地を購入し、太陽光発電所を設置される方がほとんどではないでしょうか?その場合を想定した、利回りを計算してみました。

●300万円の土地を購入し設置した場合の利回り

300万円の土地を購入し設置した場合の利回り

300万円で土地を購入した場合でも、2018年度であれば利回り12%近くを確保することが可能です。

土地を持っている場合、持っていない場合、両方を見ていただきましたが、売電価格が高い2012年度よりも明らかに、施工費が大幅に下がってきた2016年度~2018年度の方が投資効率は、高いと言えます。

●なぜ投資効率が高くなるか
それは、過積載で発電量を稼ぎ、分離発注で設置費用を抑えることができるからです。

2012~2015年度は、太陽光パネルが高価という理由と、太陽光発電のノウハウがあまり蓄積されていないという事もあり、過積載(3章参照)をする太陽光発電所がほとんどありませんでした。

しかし、平成2016年度からは、3章で詳しく説明しますが、太陽光パネルの容量を大幅に増やす過積載を実施し、太陽光発電所を設置する方がほとんどです。

平成2012~2015年度 → 49.5kWの太陽光パネル
平成2016~2018年度 → 50kW以上の太陽光パネル(過積載)

また、部材と施工を別々に発注する、分離発注(4章参照)を行った場合は、設置費用を抑えることができるので、95.4kWの太陽光発電システムを設置しても、以下の表の様に設置価格を抑えることができます。

どうでしょう?投資効率が高い太陽光発電投資は、大変魅力的に見えてきましたね。

2-3 18円の売電単価20年間でいったいどれだけの利益がでるか

今年度(2018年)から、太陽光発電所を始めようとお考えの方は、今すぐ申請をすると売電単価は18円/kWhになります。

実際にお住まいに近い場所で太陽光発電所を設置した場合、どれくらいの発電量と売電収入が得られるか気になりますね。

今回は、全国3カ所だけですが、実際シミュレーションを実施しましたのでご紹介します。

その3カ所は

・秋田県
・茨城県
・宮崎県

です。

これからご紹介する3県のシミュレーションですが、すべての件で同じ条件を用いてシミュレーションしています。異なるのは、場所のみとなります。

【太陽光発電システム】
太陽光パネル → 95.4kW
パワコン   → 49.9kW
パネルの向き → 真南
架台角度   → 20°

それでは、上記3県のシミュレーションと、20年間の売電収入をご紹介していきます。

●秋田県、茨城県、宮城県の発電シミュレーション

秋田、茨城、宮城のシミュレーション

●秋田県、茨城県、宮崎県に95.4kWの太陽光システムを設置した場合の表

秋田県、茨城県、宮崎県に95.4kWの太陽光システムを設置した場合の表

宮崎と秋田県の年間売電収入予測を比べると、宮崎県に太陽光発電所を設置した場合、30万ほど収入が増えるという結果になりました。

日射量の多い場所に設置すると年間でこれだけの違いが出てきます。

実際にお住まいに近い場所で太陽光発電所を設置した場合、どれくらいの発電量と売電収入が得られるかますます、気になってきましたね!

専門家に頼まないとできないと、思ってしまいますが、簡単にシミュレーションする方法があります!

その方法は、以下の記事に書いてありますので、ぜひ実施してみてください。

誰でも簡単に出来る太陽光発電投資の発電量&事業シミュレーション

実際にシミュレーションして、興味を持たれた方は、専門家にシミュレーション依頼してみましょう。

太陽光パネルによって発電効率も変わるので、専門家に依頼すれば、もっと細かいシミュレーション結果を出してもらう事ができます。

太陽光発電ムラ市場までお気軽にお問い合わせください。
太陽光発電ムラ市場はこちら

2-4 分譲やセカンダリで、まだまだプレミア価格は購入できます

お伝えしたように、2018年度の単価でも十分に利益を確保することができます。

しかし、儲かると分かったとたんに人は、もっといい物、商品が欲しくなるものです。

買取単価も、18円より21円、21円より24円・・・・と高いほうが魅力的に見えます。

でも、もう購入できないんだろうな。。。と諦めていませんか?

分譲案件やセカンダリ(中古案件)などでしたら、売電単価がまだまだ高い物件を購入することが可能です。

・太陽光発電ムラの分譲案件は中古案件も販売しています

太陽光発電ムラ市場分譲案件一覧

セカンダリ案件はすでに売電しているという実績があるので、銀行の評価も高く、融資も付きやすいという特徴があります。

それらのことに関しては、以下の記事が参考になります。

フルローンを狙え!太陽光発電のセカンダリー取引が融資を取れる秘密

このように、分譲案件やセカンダリ(中古案件)は、2018年度に申請し、太陽光発電所を設置するより高い価格で売電することができます。

利回りよりも、太陽光発電事業で年間の収入額を増やしたいとお考えの方は、こちらも検討してみればいかがでしょうか?

3 売電価格(全量売電)の今後の予想

売電価格が年々下がってきていて2019年度以降はどうなるの?また、売電期間(20年)終了後はいったいどうなるの?など疑問がわいてきますね。

そんな興味を持っておられる皆様の為に、この章では、2019年度以降の売電価格に焦点を当て大胆に予想していきます!

今回は

●2019年以降の全量売電単価
●売電終了後(20年後)売電単価

の2種類の売電価格について予想していきます。

3-1 2019年以降の全量売電単価

太陽光発電の売電単価は、経産省の調達算定委員会が、太陽光発電所設置や運営にかかる費用を調査し、売電単価を定めています。

2019年度の売電単価が14円/kWhとすると調達算定委員会が、1/9に発表した資料で取りまとめました。

http://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/044.html

これからも、どんどん売電価格が下がっていくので、太陽光発電所を検討中の方は、早めに申請をだしましょう。

太陽光発電ムラ市場では、申請方法がわからない、面倒という方の為に申請代行を実施しております。

お気軽にお問い合わせください。

太陽光発電ムラ申請代行

3-2 売電終了後(20年後)も売電できる可能性

2009年に余剰電力の固定価格買取制度が始まり、余剰電力は売電期間が10年間なので、2009年度から売電し始めた場合、2019年度で売電期間が終了します。

これを、太陽光業界では、2019年度問題といわれています。

そこで、気になるのが、10年間の売電期間が終了した後、売電できるか?ということです。

電力会社が引き続き買ってくれるのかと思っておられた方もたくさんいらっしゃいますが、

①電気自動車や蓄電池と組み合わせ自家消費
②小売電気事業者やアグリゲーターに対し、相対・自由契約で余剰電力を売電

という方向にシフトしていきます。

補足で①、②について説明すると

①についての補足
昼間発電した電気を蓄電池に貯めておき、すべて自家消費するという考え方です。

売電価格がどんどん安くなり、電気使用料金と売電価格がほとんど同じ価格になってきています。または地域によっては、売電価格より、電気使用料金の方が高くなります。

つまり、自分で発電し、自分で使用したほうがお得になるということで、蓄電池を取り入れる一般家庭もこれからどんどん増えていくと考えられます。

また、EUでは、2030~2040年までガソリン車を廃止し、すべての自動車を電気自動車へのシフトすると発表しています。そうなると高性能化された蓄電池も価格競争で安く手に入るということになってきます。

その頃には、今まで以上に蓄電池が導入しやすくなると考えられます。

②についての補足
新電力が購入してくれる可能性もあるということになります。

2018年3月現在では、新電力が購入するという話は出てきていませんが、これから手を挙げる新電力は増えてくると考えられています。

こられから、20年後の全量買取期間が終了した後どうなるか予想すると、②の新電力と新たに契約を結ぶことで、新電力側が購入してくれる可能性が高いということです。

また、売電単価についてですが、政府発表の買取価格目標が、2030 年には、発電コスト7円/kWhと出ています。

20年間の買取期間を終了した発電所の買取価格がこれよりも高くなることはないと予想できます。

つまり、2032年に20年の買取期間が終了した発電所の買取価格は、新電力側の購入単価は

7円/kWh

に収まると予想されます。

4 2018年度の価格でも利益を上げる方法

2017年度の価格でも利益を上げる方法

先ほどの1章でもお話ししましたが、売電単価とともに、施工費用も年々下がってきました。

しかし、2016年度~2018年度の方が、表面利回りが高いというお話をさせていただきました。

なぜでしょう?

それは、過積載で発電量を稼ぎ、分離発注で設置費用を抑えることができるからです。

この章では、その

●分離発注(初期導入費を抑える)
●過積載(発電量を稼ぐ)

を詳しく説明していきます。

これから、どのようにして、初期費用を抑えるか、そして発電量を稼ぐことが出来るかについて詳しく説明していきます。

こちらを読めば、太陽光発電への投資がますます魅力的に見えてきます!

4-1 分離発注

初期の導入費用である、設置費用を下げることで、単純にその分を利益にすることができます。
そのための方法とは、分離発注をし、導入費用を下げるという事です。

また、一括発注と分離発注の費用を比べると、規模にもよりますが、900万円安くなります。

●分離発注、一括発注とは

部材、施工を依頼する場合2種類の方式があります。
それは、一括発注と分離発注です

●分離発注

一括発注は、部材、施工を1つの業者に任せてしまうのに対し、分離発注とは、部材販売業者から部材を購入し、施工だけを、施工業者に依頼するという方式です。

施工業者に依頼した場合は、部材の価格に施工業者の利益が入ってしまいます。

分離発注の場合は、発注者側が、部材を直接部材販売業者から購入することで、その分施工業者の利益分
をカットでき、安くする
ことができます。

ただし、荷受けや、施工の案件管理をご自分で行う必要があるので、一括発注に比べ手間がかかり、自己の負う責任は大きくなります。発注者側にある程度の知識が必要となってきますので注意が必要です。

こちらの記事に分離発注について詳しい内容が書かれていますので、チャレンジしてみましょう。

同業がさらす!太陽光発電システムの設置費用を900万円下げる方法

太陽光発電所の設置費用はいくら?2012年に比べ29.9%も下がっていた!

4-2 過積載

太陽光パネルの容量を50kW以上にして設置することを過積載といいます。
過積載は、発電量をより多く稼ぐことができるのでぜひチャレンジしましょう!

●過積載とは

低圧発電所の場合、49.9kW以下で太陽光発電のシステムを組む必要があります。

「パネルの合計出力」と「パワコン合計出力」のうち小さい方の値がその発電所の出力と見なされますので、パワコンの合計出力を、49.9kW以下にして設置します。

そして、太陽光パネルの容量を50kW以上にして設置することを過積載といいます。

また、過積載を実施することで、発電量を稼ぐことができ、利益を増やすことが出来ます。

茨城県に50.88kW、95.4kWの太陽光発電システムを設置した場合を比べてみると

50.88kWの太陽光発電システム → 60,966kWh   1,280,286円(税抜)
95.4kWの太陽光発電システム  → 111,704 kWh 2,345,784円(税抜)

年間でこれほどの違いがでてきます。

●過積載はなぜ発電量を稼げるか
 過積載のイメージ図

上記は、太陽光パネルが55kWシステムと陽光パネルが100kWのシステムの発電量をイメージした図です。

ピークカットライン(49.9kWh)の発電量を超えることはほとんどありません。100kWシステムの場合は、早い時間帯からピークカットライン(49.9kWh)を超え、その分より多くの発電量を稼ぐことが出来ます。

また、曇りの日は、晴れている日より大幅に発電量が減りますが、それでも発電します。そんな場合でも過積載にしてある場合、発電量を稼ぐことが出来ます。

・曇りの日
50kWの太陽光パネル    → 100kWhの発電量
100kWの太陽光パネル  → 300kWhの発電量

といったイメージを持っていただければわかりやすいと思います。

また、晴れた日のピークカットライン以上の発電量は、売電することができないのでもったいないという話を良く聞きますが、それでも発電量をより多く稼ぐことができる、過積載は人気があります。

発電量をより多く稼ぐことができる、過積載にチャレンジしましょう!

過積載や、パワコンに関する詳しい説明は、こちらを参考にしてください。

太陽光発電のプロが教える! 1000万円差が出る 200%過積載

 

5 まとめ

2017年度の価格でも利益を上げる方法のまとめ
2018年の売電価格や、固定価格買取制度についてわかっていただけたのではないでしょうか。

2019年問題も電力会社各社がそれぞれの方針を発表し、家庭用(10kW未満)も引き続き安心ですね。

家庭用(10kW未満)も、投資用(10kW以上)の売電価格はこれからも年々下がり続けていきます。

そういった意味では、早めに申請される方がお得です。

ぜひこれらを参考にして、太陽光発電事業への投資を検討してみましょう!