
太陽光発電投資は不動産投資よりもリスクが少ないらしい。。「ほんとかな」。
詐欺まがいの投資が横行する昨今、そんなにうまい話はないですよね。
しかし、投資の中でも、太陽光発電投資はリスクが少なく安定している投資といわれています。
また、太陽光発電は投資家が集まるように、国が5%の利益を確保できるように売電価格を設定し、制度設計しています。
事前に太陽光発電投資に関するリスクを知り対策することで、成功へ近づくことができます。
今回は、このように不安を持たれている方のために、太陽光発電投資ではどのようなリスクがあるか、また、実際に起こってしまった事例を交えながら紹介します。
また、それらのリスクを限りなく少なくする方法についてもお話ししていきます。
太陽光発電投資は空室のないマンションといわれています。それくらい安定した投資として近年注目されてきています。
太陽光発電投資の成功ポイントとしては、できるだけ情報を集めることです。情報を集め、失敗のリスクを下げることができれば、太陽光発電投資は、空室の無いマンションになります。
太陽光発電投資をしようとお考えの方は、この記事を読んでぜひ次の一歩へと進んでいきましょう!
1 太陽光発電投資のリスク
先ほどもお伝えしましたが、太陽光発電投資は空室のないマンションといわれています。それくらい安定した投資として近年注目されてきています。
太陽光発電投資は、他の投資に比べ安定している投資ですが、投資である以上、様々なリスクがあります。
太陽光発電投資における最大のリスクは、何らかの理由で売電ロスが生じてしまい、大損してしまうことです。
しかし、しっかりと対策を取れば危険を限りなく減らすことができます。
リスクを把握し、それに対する対策をしていきましょう。
1-1 詐欺のリスク
投資の世界では、よく聞くリスクとして詐欺があります。
最近では、不動産投資の世界で有名になった、かぼちゃの馬車事件などがあります。
太陽光発電投資の世界では、2012年の固定価格買取制度が始まった当初は詐欺にあったなどの話を耳にしましたが、最近では少なくなってきていてあまり聞かなくなってきました。
それでも、詐欺に合いそうになったという話もありますので、まだまだ注意が必要です。
詐欺のパターンとしては、
●案件は存在するが、計画倒産してしまう
●案件その物が存在しない
とうパターンが考えられます。
●案件は存在するが、計画倒産してしまう
電力・設備認定などの申請は実際にしており、それらの申請に関する資料も存在するが、契約金を払った段階で倒産して夜逃げしてしまうというケースが昔ありました。
結局、その契約金は支払った人のもとへは戻ってきませんでした。
●案件その物が存在しない
インターネットで太陽光発電のセミナーの参加を募集して、オンラインで集まってきた人から契約金をだまし取るということが昔ありました。
契約金として、数十名の方が数百万円支払いましたが、発電所も作られず、結局契約金も戻ってこない状態です。
詐欺事件は、騙すという意図が最初からあったか立証する必要があります。しかし、それらを立証することが非常に困難で、なかなか詐欺で捕まえるということが難しいということが多々あります。
こちらの場合も、騙された方で集団訴訟しましたが、騙すという意図が最初からあったかなどの立証が難しいため、その業者は捕まっていません。
いまでも、業界で仕事をしているという噂ですから、お気を付けください。
また、2章でお伝えしますが、このような詐欺に引っ掛からないためには、業者を見極める必要があります。
1-2 倒産のリスク
2012年当初、太陽光バブルとも言われ、新規参入者が多く入ってきました。しかし、固定買取価格が下がってきたこともあり、ノウハウ、技術を蓄積できなかった業者はどんどん淘汰されてきています。
●倒産件数と負債価格の推移 (2018年6月まで)
倒産件数と負債総額の推移 出典:帝国データバンク
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p180701.pdf
このように、年々太陽光発電関連業者の倒産が増えてきています。
リスクとして考えられるのは、メーカーが倒産した際、メーカー保証は、施工を依頼していた施工会社が施工途中で倒産してしまった場合などです。
●メーカーの倒産
メーカーが倒産した際ですが、気になるメーカー保証です。
倒産後どのようになったかというと、倒産前に購入したパネルの保証がすべて無効になっています。
ソーラーワールドに関しては、倒産前のパネルに関しては、一部保証を引き継ぐ形で、事業を継続していくと言われています。
1-3 台風や落雷、積雪などの自然災害の影響を受けるリスク
近年、日本に上陸する台風も大型化し、各地で被害が発生しています。
太陽光発電所の場合、風で太陽光パネルが飛んでしまう可能性があります。
上記の発電所は、きっちり施工されておらず、ここまで壊れてしまったものと考えられます。普通に施工された発電所であれば、台風でも数枚パネルが飛ばされたということはありますが、写真ほどまでに壊れることは、まずありません。
台風では、雨量も多くなり、パワコンが水につかってしまって動かないなどの被害も発生しています。
また、大雪など積雪などにより、太陽光パネルが曲がってしまうなどの被害も発生しています。
このような被害を受けた場合、保険に入っていれば、保険の範囲で修理が可能です。
1-4 雑草でパネルに影ができるリスク
雑草をそのまま放置している発電所を見かけます。
放置した場合どのようなリスクがあるか、見ていきましょう。
パネルの間から雑草がはみ出てきていますが、この雑草の真裏には常に影がかかっている状態になります。
この場合、影がかかる場所によっては、発電量が1/3になってしまうケースもあります。
放置してしまった場合、売電金額が30万円 → 10万円になってしまう可能性があります。
バックシートを突き破る可能性があるほど、伸びている雑草です。
突き破ってしまうと、火災になってしまう可能性があります。
一部だけの火災であれば、まだましですが、発電所全体燃えてしまうケースも考えられます。
このように、雑草は放置しておくと危険ですので、対策を取りましょう。
1-5 20年後の土地に関するリスク
全量買取制度の場合、買取期間は20年間です。
20年後に電気の買取がどうなるかは、現段階では何も決まっていません。
土地を購入してしまった場合、20年以降にどのように利用するかなど、太陽光の運用をしながら考えていく必要があります。
20年後以降も、新電力の買取などがある可能性もありますので、その辺の情報については、しっかりとこれからも注目していきましょう。
1-6 メンテナンスをしないことによるリスク
太陽光発電所はメンテナンスしなくても大丈夫と言われていました。
しかし、近年では、メンテナンスも義務化され、何か不具合が生じた場合など、最悪の場合は認定を取り消される可能性もあります。
平成29年4月から施行された「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)等の一部を改正する法律法」(以下、“改正FIT法”と呼びます)が施行される以前から、発電事業者には太陽光発電所を適切に維持管理する義務がありました。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/fit_2017/legal/guideline_sun.pdf
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/fit_2017/legal/guideline_sun.pdf
これらのように、メンテナンスを怠ったために火災が発生する可能性もあります。
また、最悪の場合、一定期間全く売電できないということも考えられます。
このようなことが無いように、日ごろからメンテナンスをすることが重要です。
1-7 シミュレーション通りに発電しないリスク
施工会社や部材販売店、分譲販売業者に問合せをした際、太陽光発電所を設置した場合の発電シミュレーションを確認することができます。
発電シミュレーションがどれほど信頼できるか不安になる方もいらっしゃいます。
天候によって、発電しない日もあります。
また、曇りや、雨の日の発電量は、晴天時の発電量を100とすると
曇 → 40%
雨 → 10%
の発電量になります。
また、100kWの発電所における晴天時の発電量は、大体ですが1日当たり550kWh程度です。
それらの違いを表にしてみると
※売電単価(2018年度単価) 18円/kW
毎日雨、曇りが続くこともなかなかないですが、これが1月も続くと大きな差になりますね。
当社で所有している発電所の実発電量を見てみると、だいたいシミュレーション通りか、シミュレーションよりも若干よくなる発電所がほとんどです。
シミュレーションをしっかりとすれば、リスクを減らすことができます。
1-8 施工不良によるリスク
施工不良により、売電ロスが発生してしまうというリスクがあります。
例をあげると
●ケーブルのコネクタがしっかりと接続されていなく火災が発生した
●軟弱な地盤の上に設置し、太陽光パネルが傾く
などです。
このようなリスクを避けるためにも、施工を任せてもいい業者か見極めることが非常に大事になってきます。
1-9 出力抑制による売電ロスのリスク
電気を安定的に各家庭や会社などに送るためには、電気の使用量(需要)と発電量(供給)のバランスを保つ必要があります。
これらのバランスが崩れると、最悪の場合大規模な停電が発生します。
そこで、バランスをとるために、発電量(供給)が多い場合、電力会社は、各太陽光発電所の出力を制限してしまうことが可能になっています。
2018年10月現在、東京電力、中部電力、関西電力管内では出力抑制の対象外となっています。
それ以外の、電力会社は対象となっていますので、太陽光発電所設置をお考えの地域では、どのような出力ルールになっているか確認が必要となります。
また、出力抑制対象の地域では、出力制御できるパワコンを設置することが義務付けられていますので、それらも合わせて確認してください。
これから申請(2018年10月)をお考えの方は、東京電力、中部電力、関西電力管内では出力制御対応パワコンの設置義務がない。それ以外の電力会社では設置義務がありますので、一度ご確認をしてみてください。
1-10 連系遅延による、返済開始のリスク
工事の遅れや、経産省(名義変更など)への手続きの遅れなどで、連系予定日が遅くなってしまうことがあります。
その際、困ってしまうのが、融資返済のリスクです。
売電収入もない状態で、返済だけが始まってしまうという事態になります。
それらを避けるためにも、融資先への事前に返済を遅らせてもらうように相談しておくことが大事です。
1-11 法改正によるリスク
固定価格買取制度は、一定の価格で20年間買い取ることを定めた法律です。
太陽光発電に関する、法律は年々変わっています。
しっかりと、太陽光に関する法律を、チェックすることが大事です。
海外の事例ですが、買取価格が期間の途中で減額されたこともあります。
最近を含め、いくつか変更になった事例をご紹介します。
●FIT価格が途中で減額
スペインではやイタリアでは買取価格が途中で減額された事例もあります。しかし、一方的な措置ではなくFIT減額により買取期間が伸びています。
●架台の設計基準変更
近年の太陽光発電所の事故を受け、太陽光発電所の架台を強化するために、架台に関するJIS規格が変更になるということがありました。
●フェンス設置、看板設置
2017年4月からFIT法が改正になり、フェンスと看板の設置が義務化されました。
●定期報告
2018年7月23日に、資源エネルギー庁は「定期報告に関するお知らせ(注意喚起)」を発表しました。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/dl/announce/20180723.pdf
設置費用報告: 発電設備が運転開始した日から1ヵ月以内
増設費用報告: 出力を増加させた場合、増加した出力で運転再開してから1ヵ月以内
運転費用報告: 発電設備が運転開始した月の翌月末までに毎年1回
このように、太陽光発電所を設置した場合、各報告が必要となります。
施工会社の方も把握していないこともありますので、太陽光発電所のオーナーとして、しっかりと情報を把握しておくことがとても重要です。
2 太陽光発電投資におけるリスクの対策方法
1章では、太陽光発電投資におけるいくつかのリスクについてお伝えしてきました。
この章では、それらリスクに対する対策についてお話していきます。
リスクを知り、それらに対する対策をしてリスクを下げることができれば、太陽光発電投資は、空室の無いマンションになります。
2-1 詐欺のリスクの対策
詐欺の対策としては、購入しようとして業者が怪しくないか徹底的に調べるということです。
その方法として
① インターネットで検索し、怪しい噂がないか確認する
② 法人として登記しているか確認する
③ 帝国データバンクで与信調査
④ 実際に業者と会う
上記の4つを実践することが大事です。
具体的な調査方法については以下のURLにある、「2-1 まずは施工業者の調査しましょう」を参考にしてください。
2-2 倒産のリスクの対策
詐欺同様、倒産についても施工を依頼しようとしている業者について徹底的に調べるということが大事になってきます。
●徹底的に業者の調査をする
●支払い条件を確認する
業者の調査をして信頼できるということが分かれば安心できますが、もしもということも考えられます。
その際に、リスクをできるだけ低くするために、施工の進捗具合に合わせてお金を支払うということが大事になります。
●契約時
●パネル等部材発注
●工事開始
●引渡し&売電開始時
途中でもしも倒産したということがあっても大丈夫なように、4回ほどに分けて、施工費を支払うことをお勧めします。
倒産の詳しい、対策については以下を参照してください。
2-3 台風や落雷、積雪などの自然災害の影響を受けるリスクの対策
2018年は特に台風の発生が多く、自然災害も増えてきています。
台風や、落雷などの自然災害に対する対策としては、保険に入ることです。
一般的に、太陽光発電の保険は、「企業総合保険」の「火災保険」をベースに組まれています。
保険会社によって若干の違いはありますが、以下の場合に保険を利用することができます。
① 火災
② 落雷
③ 破裂または爆発、
④ 台風、旋風、竜巻、暴風等の風災(洪水、高潮等を除きます)
⑤ 雹(ひょう)災または豪雪、雪崩等の雪災
⑥ 台風、暴風雨、豪雨等による洪水、融雪洪水、高潮、土砂崩れ、落石等の水災、⑦建物外部からの物体の落下、飛来、衝突または倒壊(塵雨、雪、あられ、砂、煤煙その他これらに類する物の落下もしくは飛来、土砂崩れまたは車両の衝突による損害を除きます)
⑧ 盗難
⑨ 給排水設備等からの水漏れ
台風や落雷などにも、もちろん対応し、さらには、盗難などにも対応することができるのでぜひ保険に入りましょう。
・太陽光発電ムラ市場では保険の査定も行っております。お気軽にお問い合わせください。
https://ichiba.solar-club.jp/products/detail.php?product_id=255
2-4 雑草でパネルに影ができるリスクの対策
雑草対策としては、4つの方法があります。
・防草シートを敷く
・コンクリを敷き詰める
・草刈りを実施する
・除草剤をまく
施工時に、防草シートやコンクリを敷き詰めることで、雑草を抑えることができます。
除草剤は、発電所の周りに畑や、田んぼがある場合注意が必要になります。
また、草刈の際も、ケーブルを切断しないように気を付けるなどの注意が必要になってきます。
このように雑草対策には、それぞれ、メリット、デメリットがあるのでそれらを理解し実施することをおススメします。
もっと詳しく知りたい方はこちらです。雑草対策について詳しく書いてあります。
2-5 20年後の土地に関するリスクの対策
太陽光発電投資を始める際、20年後を考えると、土地を購入するか賃貸として借りるか悩む方が多いのではないでしょうか?
それでは、売電期間である20年が終了した際、現在のところ、どのような対策があるか考えてみましょう。
20年後の売電終了後として考えられる対策として
●自家消費利用
●新電力への電気を売る
電気料金が今後高くなっていくことが予想されています。
2018年現在の電気料金は、プランや地域によって異なりますが、20円後半/kWhの価格です。
この価格を見ると、売って利益を得るより、自分で作って使ったほうが得ということが分かります。
そこで
●植物工場で野菜を作る
●マイニングで仮想通貨を取得する
●データーセンターの電力に利用する
といった方法で、発電した電気を利用しようとしている企業がすでにあります。
このような企業に直接電気を売るということも考えられますし、ご自身でこのような事業を実施するという対策もあります。
20年後、全量買取制度の買取期間が終了した後は、電力会社は電力を購入する義務がなくなります。しかし、20年後に関しては、新電力が購入してくれる可能性が高いです。
20年後については、まだ先の事なので、これ以外の対策もでてくることが考えられます。しっかりと情報を集めていけば、売電終了後にどのように利用するかが分かってくるはずです。
2-6 メンテナンスをしないことによるリスクの対策
先ほどもお伝えしましたが、メンテナンスの実施を怠り、もしもの場合が起こった場合、最悪認定取り消しになります。
そのようなことにならないためにも必ずメンテナンスをしましょう。
メンテナンスはある程度自分でも、実施することが可能です。
また遠隔地に発電所がある場合は、緊急の時に対応できないこともありますので、その際は、業者に依頼することをお勧めいたします。
資源エネルギー庁のホームページでも、メンテナンスについての解説ページがあります。
参考にしてください。
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/ohisama_power/tv/index.html
メンテナンスに関する詳しい記事はこちらです。
また、太陽光発電ムラ市場でもメンテナンスに関する商品を提供しています。
・メンテナンスパック
https://ichiba.solar-club.jp/products/list.php?category_id=57
2-7 シミュレーション通りに発電しないリスクの対策
シミュレーションをしっかりと実施すれば、それに近い発電量か、それ以上の発電量になるということがほとんどです。
業者に依頼するだけでなく、ご自分で発電量を計算する方法もあります。
●自分自身で発電シミュレーションをする
それは、NEDOの日射量データベースを利用する方法です。
投資研究所では、何度かこちらについてご紹介していますので、
NEDOによるシミュレーションをすれば年間の発電量がわかる(発電量が不安定)を参照してください
また、参考として自社発電所のシミュレーション値と実績値を比較したグラフをご覧ください。
●兵庫県の太陽光発電所
パネルの出力 : 82.88kW
パワコンの出力 : 49.5kW
季節によってはシミュレーションを下回ることがありますが、
総合的にみると実際の発電量の方が年間、7000kWh程多くなっています。
このように、しっかりとしたシミュレーションをすれば、それに近い発電量になるかそれ以上の場合になることがほとんどです。
シミュレーションは、太陽光発電ムラ市場でも無料でしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
2-8 施工不良によるリスクの対策
まずは、施工を依頼している業者について調査することが大事です。
契約前に、施工実績や、施工した現場を見せてもらうなど十分に確認することをお勧めします。
それでも何かのミスでトラブルが起こる可能性が考えられます。その際に業者のミスか判断する必要があります。
そこで、施工後は必ず竣工検査を実施してください。
●竣工検査を実施する
竣工時に検査をすることで、施工がしっかりとされているか確認することができます。
また、連系後に何かトラブルがあった場合、自然環境におけるトラブルか施工不良によるトラブルか判断することができます。
現在では、太陽光発電所にも使用前の自主検査が義務化されているので必ず実施する必要があります。
竣工時にしっかりと検査を実施してもらってください。
その際に、竣工検査成績書を作成してもらいましょう。
竣工検査成績書があれば、連系後のメンテナンスにも使用できます。
そして、なにかトラブルがあった場合、施工不良かどうか判断する材料になります。
2-9 出力抑制による売電ロスのリスクの対策
2018年10月現在、東京電力、中部電力、関西電力管内では出力抑制の対象外となっています。
逆に言うと、それ以外の地域では、出力抑制の対象となります。
しかし、出力抑制にも順番があります。
①再生可能エネルギーの出力制御の回避措置
・火力発電設備(化石燃料混焼バイオマスを含む)について、安定供給上必要な限度まで出力制御
・揚水式水力発電設備の揚水運転の実施
↓
②長周期広域周波数調整
↓
③バイオマス専焼発電設備
↓
④地域資源バイオマス発電設備(出力制御が困難な場合を除く)
↓
⑤太陽光発電設備
風力発電設備
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/data/kaitori/2016_fit.pdf
太陽光に関して言うと、5番目という順番です。
だからと言って、出力抑制が無いとは言い切れないので、リスク対策としては
「出力抑制保険」に入ることをおススメします。
ある一定時間しか保証されない保険もありますが、免責時間の無い保険というものも出てきていますので、十分に吟味したうえで、保険に入られることをおススメいたします。
2-10 連系遅延による、返済開始のリスクの対策
工事の遅延や、認定の遅延により、売電収入もない状態で、返済だけが始まってしまうという事態があります。
それらを避けるためにも、融資先への事前に返済を遅らせてもらうように相談しておくことが大事です。
銀行の融資には「据え置き期間」という期間があります。
これは融資実行から、元本返済を始めるまでの据え置きの期間です。
この間は、利息のみの支払いですみます。
金融機関は据え置き期間を設定してくれることが多くあります。
この据え置き期間は1ヶ月でも2ヶ月でも余裕を持って設定しておきましょう。
2-11 法改正によるリスクの対策
先ほども1章でお伝えしましたが、法律が改正になり、急に報告書の提出やフェンス設置、看板設置が必要になることがあります。
発電所所有者として、責任をしっかりと持ち、このような情報をしっかりキャッチすることが大事です。
法改正などの情報に関しては、こちらの投資研究所やFBグループを日々しっかりとチェックしていれば自然と入ってきます。
ぜひ、日々チェックしてみてください。
3 まとめ
このように太陽光発電投資によるリスクは、いろいろ想定されますが、しっかりと対策を取ることで、投資のリスクを防ぐことができます。
太陽光発電投資の成功ポイントとしては、できるだけ情報を集めることです。情報を集め、失敗のリスクを下げることができれば、太陽光発電投資は、空室の無いマンションになります。
しっかりと対策を取り、不安を解消し、太陽光発電投資への一歩を踏み出しましょう!
もしこれでも心配な場合は、以下のグループに参加されるか、または「太陽光発電ムラ市場」にお気軽にお問い合わせください!
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